家の中の段差について風水から考える ~デザイン性よりも住み心地を優先~
2019/09/13
高齢化が進み、二世帯住宅での親御さんとの同居やお住まいの家での介護リフォームの件数が増えてきています。
今やバリアフリーという言葉はもう定着していますね。最近、マンションでも将来、車いすで移動が可能なように、床はフラットで廊下の幅もゆったりと取っている間取りが増えてきました。
退職後の生活のために、戸建てにお住まいの方がリフォームされることもありますが、その場合も段差のないバリアフリーを希望される方が増えています。
今回は家の床に注目して風水からの見方をご案内します。
まず動線を考えて、それからの風水を
風水は多くの流派があります。弊社は「八宅派」と「飛星派」という二つの流派を使って風水鑑定を行っています。風水師も様々な考えを持っていて、同じ流派であってもお客様に伝える優先順位は異なる場合があります。
このブログでも何度か書いていますが、風水の理論にがんじがらめになってしまうと、生活動線が崩れて毎日の生活がとてもしにくい間取りになる場合があります。毎日を心地よく過ごすための家はまず動線が確保されているかが最重要ポイントと私は考えています。
必要な段差と無くてもよい段差
では本題の「段差」についてです。
これは実際に鑑定した事例ですが、一階の一部をガレージとしていた家のリフォームで今度買う車の高さが今までより高くなるのでガレージが使えなくなることにどう対処したらいいかとお客さんが悩まれていました。
ガレージの地面側を下げることはできないので、そうなると2階の床をガレージにかかっている部分上げることになります。
風水では、床の気はスムーズに流れた方がよいので段差は極力ないことをよしとしています。
ですから、本当は床を上げないほうがいいのですが、そうなってくると車を自分のガレージではないところに止めることになってしまいます。これ、不便ですよね。
不便、面倒くさい、ストレスがかかる、、このような気持ちは人の気を下げてしまうので、家の気も連動して下がってしまいます。
だったら、少し段差をつけて(床を上げて)一階の車がすんなり入る様にした方がいいと考えます。これは「必要な段差」です。
見た目がおしゃれだから、あるいは風水でも気はある程度、起伏があったほうが活性化されるとしているものもあります。
しかし、やむを得ない事情以外は極力フラット、段差を作らないことをおすすめします。
風水は快適な暮らしを送るためのもの まずはご自身が気持ちよさを体感できるかどうか
風水は住環境学。学問のひとつなのでかなり複雑な理論でできています。この理論を100%反映させた家はなかなかできないのが現実です。
多くの土地があった昔と、土地の選択に限りがある現代とは風水の制約が多くなるのは仕方のないことです。
できることで吉を上げ、できることで凶を軽減していく。風水を使った家造りの場合はそのようにご案内しています。
なお、階段は必要な段差としています。階段の風水についてはこちらをご覧ください。
*弊社は住人の生年月日と間取り図から鑑定する住居風水メール鑑定、面談による風水鑑定、出張による風水鑑定を行い、それぞれの運気にあった風水対策をご案内しています。
間取り図による詳しい鑑定をご希望の場合はご利用ください。
*二世帯住宅施工や介護リフォームを検討されている場合は、風水の吉意を取り込むチャンスです。心地よい空間作りに弊社の風水ハウス施工をぜひご活用ください。