【50代女性の挑戦 No4】癒しと笑顔を生むアーティフィシャルフラワーの魅力を伝えたい~IRIS’S ROOM(イリスズルーム)主宰 藤多優美さん~
2020/02/21
50代を自分の夢に向かって進んでいる女性を紹介する連載企画「50代女性の挑戦」 4回目は人の手によって生み出され人々の生活空間の中で咲くお花「アーティフィシャルフラワー」の講師 IRIS’S ROOM(イリスズルーム)主催 藤多優美さんをご紹介します。
一人の先生との出会いからアーティフィシャルフラワーの世界へ
小さい頃から花が大好きだった藤多さん。学生の時には華道部に籍を置き、その後もフラワーアレンジやプリザーブドを習ったりと花はいつも身近にありました。
2009年、藤多さんは花装飾作家であり空間プロデュースのプロ中山亜希子さんの講座を受講します。初めて大阪で開かれる講座と知って「このタイミングを逃しては」と思ったのは、なかなか自由な時間を作れない当時の生活環境にありました。
「マイナスはプラスに転換できるもの。やりたいのであれば諦めないこと」とおっしゃる藤多さん。初めて触れた空間を飾るアーティフィシャルフラワーに心を奪われ、レッスンを重ね講師の資格(ディプロマ)を取得。 2013年に「IRIS‘S ROOM」を開講しました。
花で空間を飾る「額画(がくえ)」をアートとしてもっと伝えたい
藤多さんが習われたアーティフィシャルフラワーは額画(がくえ)と言って、花を絵の具にみたてて額の中で絵を描くように仕上げてゆきます。モネの「睡蓮」やドガの「踊り子」のような絵をモチーフとして、その世界観をひとつの額の中でアーティフィシャルフラワーを使って表現した作品はまさに芸術。
お花に触れた時のキラキラした笑顔になれる時間、お花のある暮らしのすばらしさを多くの方に届けてゆくことが藤多さんの目指すところです。
今が一番若い 目指すものがあるなら宣言して周囲を巻き込んでゆく
藤多さんがアーティフィシャルフラワーの資格を習い始めたのは50歳の足音が聞こえ出した頃。「この年になって今さら・・・」と習得に不安を漏らした時、師匠から「決して遅いんじゃない。いつでも今が一番若いんだから大丈夫」と言葉をかけてもらいました。
「やる」と言葉にすることの大切さを藤多さんは強調されています。実際に東京まで習いに行くと決めた時、周囲の人達にそのことを宣言した藤多さん。自分の覚悟が伝われば自然と周囲も協力してくれるようになったそうです。
現在、西宮と箕面の教室でレッスンをされていますが、今後は講師業にプラスして企業や店舗にリース提案をしていきたいと意欲的です。「お花はぜいたく品だからなくてもいい」と言われがちですが、お花があれば心が和んだり豊かになります。特に忙しい方におすすめしたいです。という藤多さんの言葉にはアーティフィシャルフラワーが今後、様々なシーンで活用されている光景がイメージできました。
これからも素敵な作品で多くの方にIRIS’S ROOM(イリスズルーム)の想いが伝わっていくことでしょう。藤多さん、どうもありがとうございました。
*藤多優美 IRIS’S ROOM(イリスズルーム)主宰 アーティフィシャルデザイナー
「FLORA ROOM」 ディプロマコース修得
AFDA(アーティフィシャルフラワーデザイナーズ協会)ディプロマ認定校
箕面教室と西宮教室を中心に、企業イベント、出張レッスン、オーダーメイドフラワーの制作等を行う
・イリスズルームのHP ブログ インスタグラムはこちらからご覧ください。
<取材を終えて>
初めてお目にかかった時の藤多さんの印象は「マダム」 きっと優雅に暮らしていらっしゃったんだろうなあ・・と勝手な想像をしていましたが、今回お話をお聴きして決して平穏な道を歩んでこられたのではないことがわかりました。
元来、楽天的なのであまり落ち込むことはないそうですが、「おいしいもの」を食べることがストレス解消法。紅茶、煎茶などお茶が好きで、今は薬膳にハマっているそうです。健康で年を重ねてゆくことも大きなテーマとおっしゃっています。
取材の際に素敵な作品を数点持参してくださって、私は初めて「額画」を拝見しました。まさにアート!「風水では生でないといけないんですよね」と聞いてくださったのですが、ここまでくるともう芸術作品なので、風水では気を活性化してくれるオブジェになります。
終始ニコニコと優しい声でお話くださった藤多さん。6月には東京銀座で額画のグループ展が開催されるとのことです。作品、見てみたいです。