忙しくてもできる風水術 ~人工の力を取り入れる~
2019/09/13
風水は自然界の気の流れを読んで、環境とそこに暮らす人の気との相性を調整していく住環境学です。人も自然の一部と考えています。風水は約6000年前の中国で生まれたと言われていますが、その頃はもちろん電気もガスもなく自然の流れに任せての生活を送るしかなかったので、風水でできることというのは土地を選ぶ、方位を選ぶ、時間を選ぶということに集約されています。
時代は流れ、環境も大きく変化しました。今や、風水というと家の中の事が中心となっています。心地よく過ごす為の生活術として風水を捉えると、生活リズムや生活を担う道具も含めて現代に合った風水を考えていくことも必要ですね。
風水で電気はダメなのか
陰陽説や五行論、八卦を基礎理論に持つ風水は、世の中の事象をグループに分類して分析していきます。毎日の生活で使っている「火」は火行。「電気」は木行です。
キッチンの風水はコンロの位置がポイントや火の神様を消さないキッチン内の風水配置法でコンロの風水についてご案内しましたが、コンロはガスとIHがあります。昔は電気がなかったので、火の神様はガス火に宿ると風水では考えています。つまり火は自然のものです。木行の電気は火に変わりますが、人工のものであり、電磁波の問題などが含まれて風水では吉意をもたらすものと捉えにくい傾向があります。
変化していく時代に風水も柔軟に対応すると「吉」が生まれる
生活のリズムが加速して忙しく過ごすことが当たり前のようになった現代では、いかに自由に使える時間を作るか、その対策が様々な角度から考えられています。
風水の基本は心地よく過ごすということ。時間を効率よく使って環境と人の気のバランスが取れれば、そこに快適さが生まれてきます。人工の力と言われる電気は、家庭の中で使う道具を動かします。
例えば、家事時間を短縮する食洗器や乾燥機、最近はお掃除ロボットも登場しました。これらは時間を短縮するほかに清潔さももたらします。風水では邪気を抑えるために植物やいろいろな風水グッズを使いますが、まず空間とそこに在るものが邪気を寄せ付けにくい状態でないといけません。忙しく生活する人にとって掃除ばかりに時間をかけてはいられないので、電化製品の力を借りて新しい吉意を呼び込むことも大切なことです。
トイレや浴室は邪気が発生しやすいところ。その対策として換気扇を長めにつけておくことをおすすめしています。最近はフタが自動開閉する便器もありますが、家の中で最も邪気を発生しやすいトイレ対策としてこの設備は邪気をかなり防げるので風水上おすすめできるものです。
電気を使う風水対策として
・照明の力を借りる風水術 まずは玄関から もどうぞご一読ください。